はじめに
いよいよubuntuの26.04のリリースも目前に迫った今日この頃,
家のPCも25.10にアップグレードすることなく今日まで来てしまいました。
そのため,5月の始めぐらいには26.04にアップグレードしたいところですが,
まぁこの約1年間もよく変な感じになりました。
もう覚えていないことも多いのですが,とりあえず覚えている範囲で思い出して書いたり, してみたいと思います。
Mozc問題
個人的に利用している環境(ibus-mozcの最新を自分でビルド)
基本的に自分の場合はubuntuの素のGnomeを利用,かつ漢直利用のため最新のMozcを利用する必要あり
との理由から,ibus-mozcの最新版を自分でビルドして利用しているといった現状です。
漢直(t-code)を利用するメリットとしては,
- かな漢字交じり文入力への入力に対するMozc本体側の変換機能の修正の影響が少ない (というかほとんど漢字を直接入力しているのであまり変換しない)
- 変換のほとんどは「交ぜ書き変換」を利用しているが,交ぜ書き変換辞書はユーザー辞書で 登録しているため,本体側の影響をあまり受けない
ということで,最近よくx.com等で見る,最近のMozcの変換ときたら…ということは一切ない, という感じです。
ただ,漢直を利用している限り,かな漢字交じり文がうまく入力できないのをIMEのせいにはできない (自己責任)ので,うまくいかないことを自分以外の人や物のせいにするようなメンタルの 現代人の皆さんにはおすすめをしていません。
26.04のmainからibus-mozcが外れかけた問題
yahooのリアルタイム検索とかでも 話題になっていましたが,26.04のレポジトリからMozcが外されそうになったようですね。
自分もubuntu mozc packageを見た時の
Resolute Raccoonのところがrelease(main)ではなくblock-Recommendedとかになっていて,
あ,こりゃリリースされんのかな?とか思っていましたが,
何とかメインのパッケージとして維持されそうな感じです。
後の経緯とか見ると,gtk2に依存する部分があったようですね。 そこを解消(具体的にはgtk3.0にポート)するパッチを有志の方が作成してmainを維持できたようです。
関係者の尽力に感謝ですね。
なお,mozcの最新版はgtkではなくqt6に移向しているので,自分でビルドする時は問題なさそうですが, とにかくソースがメインにないことには話にならないので,本当に良かったです。
gtk4でなくていいのか?という話もあるのですが,Gimpがまだgtk3を利用しているので, ubuntuでのgtk3のサポート切れは当分先になるかと思います。
Gnomeとibus-mozcとGnome以外とFcitx5-mozc
ubuntuの場合,Gnome以外を利用する時は,ibusではなくFcitx5-mozcを利用することがいいかと思います。
GnomeというかGtk利用の場合は明確なWaylandコンポジターがある訳ではなく,
mutterを経由してWaylandの処理を行うので,それ以外の環境では
ibusを利用するメリットはあまりない,という感じではないかと思います。
また,mozcのビルドシステムが完全にbazelに移行してしまっていて, この動的なビルドシステムが現在のdebianやubuntuのビルド環境と非常に相性が悪いということもあり, ある時点での対応で止まってしまっています。
より新しいMozcをDebianでも使いたい に書かれている通りです。
なお,fcitx5-mozcを自分でビルドしたい,ということであればfcitx5-mozcあたりを 参考にすればいいのではないかと思います。自分はあまり確認できていませんが。
VirtualBoxとHWEカーネル
NVIDIA製のグラフィックカードを使っていて,そのドライバを使っているとだいたい,半期に一度の新しいバージョンのubuntuが出るたびに,HWEカーネルのバージョンが上がって, Virtualboxのカーネル依存部分のdkmsのビルドが失敗して色々問題を起こす,というのを繰り返していました。
私の場合,家のPCはHWEカーネル,会社のPCは元のカーネルを利用していて,家のPCは結局Virtualboxの最新を 利用して,会社のPCは標準のaptのパッケージを利用する,といった感じで利用しています。
基本的には「ソフトウェアとアップデート」の「追加のドライバー」の中から「検証済み」がついているものを選ぶという方針です。 ただ,会社のPCはサーバーモードのドライバ(NVIDIA製のグラフィックカードを画面表示には利用しない)を利用しているので, 「検証済み」が出てこず,なるべくそれまでに使っているバージョンの最新版を使う方針で処理していました。
ログイン可能な場合は基本的にこの設定画面からいけそうなのを選んでアップデートして再起動するぐらいで,改善することが多いです。
NVIDA製ドライバのあれこれ
NVIDA製ドライバを利用していると,サスペンドしたら画面がぐっちゃになるのでおちおちサスペンドさせられません。 ただ,今はちょっとやそっとではサスペンドしない設定になっているので,現在は直っているのかもしれませんが,真相は自分ではよく分かっていません。
また,会社で利用しているPCのようにサーバーモードのNVIDAのドライバを利用する時は, バージョンが上がる毎にXサーバーがデフォルトになったりして (実際は画面表示にNVIDIAのグラフィックカードを利用していないにもかかわらず) かなり変な動作をします。
この辺りは「そういうものだ」という感じで,問題が起こった時に対処療法的な対応をしています。
とにかくNVIDA製ドライバを利用していると苦労は尽きないのですが, サスペンド問題以外は特に困ったことはないですし,サスペンド問題も最近はサスペンドさせないので, 今となってはあまり問題として認識していない感じです。
ibus-mozcを自分でビルドする方法(ubuntu系)
以前に説明 したこともあるのですが,とりあえず必要な項目を以下のスクリプトっぽいものにまとめました。
最新ではなく,現時点での最新のタグ3.33.6133版をビルドするものになります。
#!/bin/bash # 必要なパッケージのインストール sudo apt install build-essential -y sudo apt install libglib2.0-dev libibus-1.0-dev qt6-base-dev -y sudo apt install curl git -y # bazeliskのインストール curl -OL https://github.com/bazelbuild/bazelisk/releases/download/v1.28.1/bazelisk-amd64.deb sudo apt install ./bazelisk-amd64.deb # 最新リリースの3.33.6133のソースダウンロード git clone https://github.com/google/mozc.git -b 3.33.6133 --depth 1 cd mozc/src # ビルド bazelisk build package --config oss_linux --config release_build # 続けて次のコマンドでインストールできるが # 既存のパッケージを破壊するため # ここではコメントアウトしています # cd bazel-bin/unix # sudo unzip mozc.zip -d /
さいごに
いよいよ26.04のバージョンがリリースされますが,今回は家で利用しているPCはLTSからの移行となるので,
かなり心配をしています。家のPCは19.10 → 24.04まで半年毎のリリースにあわせて
順次アップグレードしてきたのですが,24.04以降はアップグレードをためらっていてここまで来てしまいました。
LTS間のアップグレードは色々ありがちなので,果たしてどうなるか…といったところです。
まぁネットで情報を集めつつ,5月半ばぐらいまではアップグレードせず様子見となるような気がします。
もう少し若ければ,地雷を踏むのも楽しかったのですが,そんな体力も無くなってきた今日この頃です。