ubuntuでディスプレイマネジャーをwaylandにすると,とたんにことごとく付箋アプリが使えなくなってしまう。
いや使えることは使えるのだが,再起動して次に立ち上げた時にWindowの場所を覚えていない,というものだ。
これは,Windowの場所をXや古いgtkのapiから取ってきているアプリがほとんどだからという感じだからかと思う。
で,ただ一つGomeの機能を使って実装されているGnome-shell拡張のNotesだと その不具合がないので使っていたのだが,今のUbuntu 24.04のGnomeのバージョンである46には対応していない。
そこで,未だ承認されないバージョン46対応パッチを適用してインストールする方法を試したいと思う。
「Notes」のインストール方法
NotesのGitHubのページから最新のソースのzipアーカイブをダウンロードする。
そして何からの手順で展開する。
https://github.com/maoschanz/notes-extension-gnome/pull/101.patchからpatchをダウンロードする。
そして,次のような配置になっていることを確認し
次のようなコマンドを実行する。 パッチをあててから拡張機能を所定の場所に移動という感じ。
ch ~/Downloads/notes-extension-gnome-master patch -p1 < ../101.patch cp -a notes@maestroschan.fr ~/.local/share/gnome-shell/extensions/
ただ,この一連のコマンドは一度ユーザーの拡張機能をインストールした時のみしか使えないかもしれない。 (gnome-shellのextensionsフォルダが存在することが必要)
で,「拡張機能」を起動して,User Extensions
に表示されるNotes
を有効してログインし直す。
おそらくこの感じで使えるようになるかと思う。
使い方等
オンラインヘルプを見てもらえればと思う。
正直
- 付箋のウィンドウの位置を覚えている
- 文字の大きさが変更可能
- 背景色が変更可能
とほぼ最小限の機能で,ウィンドウの大きさの変更方法も少し変わっている(右上のサイザーをつかんで大きさを変更する)のだが,とにかくちょっした付箋として使いたい人向け。
起動時には付箋が基本的に表示されていないのがかなり不満だが,もう選択肢がないので どうしようもないといったところ。
ディスプレイの構成を変更して付箋がどこか未表示領域に行ってしまった時は, 「拡張機能」の「Notes」の設定画面で「Help」タブの中にある「Bring back to primary monitor」ボタンを押すと 画面内に表示が復活するのが,LTS版ではない動作が不安定なubuntuのバージョンを使っている時に便利。
画面例では左上のところに「Notes」の表示切り替え用のアイコンがあって,ここをクリックすると表示の切り替えができる。 それぞれのウィンドウ上部のバーを右クリックすると記載内容の非表示ができるようで,状態の保存もされるようだ。
操作もウィンドウが何故かうまく移動できないことがある。一度左クリックでアクティブにして,それからバーをドラッグすると 移動できるようになっている気がする。いきなりドラッグすると全然反応しないことがある。